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ヘラクレスの栄光3(SFC、データイースト、1992)
■ストーリー■
 物語は、記憶喪失の若者が目覚めるところから始まる。記憶がなく、高いところから飛び降りても死なない不死身の身体を持つ彼は、目覚めた村を出て自分探しの旅に出るが、旅の途中、自分と同じく不死身で不思議な夢を見るという若者や、地上の異変を察知して天界より降りてきた半神半人の英雄ヘラクレスと出会う。自分探しの旅は、やがて、世界の存亡を決める旅に……。
■特徴■
 戦闘はオードソックスなフロントビュー。AI戦闘可。マニュアル戦闘のコマンド名「たのむ!」がいいという意見を見かけたことがある(『4』だと変わってしまっている)『4』と違い、マニュアル戦闘だと特技コマンドが使えない。おかしな行動はしないし(賢い)、基本はAI戦闘のほうがいいかも。このAI、特定の相手を優先的に回復する(笑)とか、秀逸。
 音楽はクラシック。雰囲気に合ったBGMはゲームに関心のない者の心も捉える模様……。
■感想■
 私の中のベスト・オブ・RPG。隠れた名作と言われた作品。
 とにかくよいのはストーリー。ギリシア神話をベースとしながら、当時なかなか斬新で衝撃的であった。このシナリオは後に『FF7』等も手がける野島氏によるもの。そして音楽。戦闘シーンの曲を聞いた母が「クラシックだね」というので某『ドラ○エ4』の戦闘BGMを聞かせたら「こんなのクラシックじゃない」だそうで。今聞いてもとてもSFCとは思えない。音楽担当のゲーマデリックさん(もう解散してしまったらしい)はそのハードで聞いたときに一番いい音が出るように努力しているのだそうで。
 とにかく、すべてが海の底に消えたその上空をひたすら飛び続けるときのあの物悲しくも美しい音楽……奇妙な静けさをかもしだす回想シーン……そしてあのエンディング。プレイした後、いつまでも心に残るものが多い。機会があれば是非プレイあれ。

 名物その1。日記。次に何をやればいいか示してくれると同時に、相方(?)の考えがわかって愛着が湧く。
 名物その2。なんといってもこの人がいないと始まらない、ヘラクレス。イメージを守っていないとか言われてもやっぱりあのヘラクレスがいいのです。ちょっと突っ走りぎみの彼にたまに腹を立てつつ(これは『4』か)、プレーヤーは彼に動かされたり、彼を追いかけたりする。主人公を引退したとしても物語を引っ張る存在(道化の役割とも言われてるが)。
■萌え■
 さんざん語ってるが音楽、ストーリー、ヘラクレス。主人公=プレイヤー、甘くないバランス、戦闘中の掛け声。ゲーム自体に萌えなのであまり語ることがない……。
 あ、『4』よりこっちのデータイーストロゴ萌え。

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